ソニー・テクトロニクスがCACheにフローティングライセンス

同時使用でトータルコスト削減

 1998.08.03−ソニー・テクトロニクスはこのほど、英オックスフォードモレキュラーグループ(OMG)の分子設計支援システム「CAChe(キャッシュ)」のフローティングライセンスの提供をはじめた。ネットワーク上のパソコンに無制限にソフトをインストールしておき、ライセンス数だけのユーザーが同時にソフトを使用できるというもので、トータルコストを抑えつつ効率良くライセンスを購入できる利点がある。

 今回のフローティングライセンスは、ウィンドウズ95/NT上で適用されるもので、常に分子計算を行うわけではないが、たまに利用してみたいという実験化学者向けにシステムの普及を図る狙いがある。

 ライセンス価格は、統合型の「CACheワークシステム」が1ユーザー当たり599万円から(アカデミック112万円から)、分子軌道計算を中心にした「QuantamCAChe」が380万8,000円から(同67万2,000円から)、簡易型の「パーソナルCAChe」が144万円から(同43万2,000円から)−などとなっている。1ユーザー当たりでみると、通常ライセンスよりも若干高いが、トータルで安くなる計算だという。