CTCLSが生物系データベース管理システム

英IDBSと代理店契約締結

 1998.11.27−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は、英IDビジネスソリューションズ社(略称・IDBS、ニール.J.キプリング会長兼CEO)と販売代理店契約を正式に締結し、「ActivityBase」(アクティビティベース)の本格的なビジネスを開始した。活性試験などの生物関係のデータを効率よく扱うためのデータベース管理システム(DBMS)で、新薬の研究開発などにおいて役立つ。これまで、生物系研究者向けの専用DBMSは存在せず、エクセルなどの一般のパソコンソフトを使ってデータを入力・管理しているケースが多かったという。約半年間のプレマーケティングを通してすでに国内の15社から受注実績をあげており、同社では創薬支援ソリューションの一環として販売に力を入れる計画。

 「ActivityBase」は活性試験などを実際に行う生物系研究者向けに開発されたシステムで、大規模なデータ管理および解析機能を持っており、ハイスループットスクリーニング(HTS)から発生する大量のデータ、酵素や細胞ベースのアッセイ系、各種の複雑なマニュアルアッセイ系など、さまざまな分野で生じる生物的情報を統合管理できる。

 化学系DBMSの業界標準でCTCLSが販売権を持つ「ISIS」(米MDL社)との連携機能もサポートされており、構造式を含む化学系データとスクリーニング結果などの生物系データを同時に検索することも可能。ウィンドウズNT上で利用すれば、エクセルと連携してのデータ処理、ワードと連携したSOP管理なども簡単に行えるようになっている。

 また、CTCLSでは、ウェブブラウザーからこのような検索とデータ閲覧を可能にするオプションソフト「Wisci」(ウイスキー)を自社開発した。これにより、イントラネット環境での簡便な利用も可能になる。

 サーバー上にはオラクルが必要。NTのほか、シリコングラフィックスにも対応している。ソフトウエアのライセンス価格は495万円から。