CCS特集・データベース関連

ISIジャパン

 1999.03.20−ISIジャパンは、インターネットブラウザーからウェブを介してデータベース(DB)検索ができる「ISI Chemistry Server」を昨年末から本格的に紹介しはじめている。同社は、化学のコアジャーナル約110誌から新規化合物の情報を網羅した「インデックス・ケミカス」、350の専門誌と特許情報から化学反応情報を蓄積した「カレント・ケミカル・リアクションズ」の2大DBを持っているが、その膨大なデータを手元のブラウザーから自由に検索して引き出すことができる。

 ISIケミストリーサーバーは、これまでMDLのDB管理システム「ISIS」向けに提供されてきた情報を、インターネットから簡単に利用できるようにしたもの。ユーザーにとっては、社内にシステムを抱えたりDBをアップデートしたりする手間や費用を削減できるメリットがある。

 とくに反応情報が特許から取られていることが他にない特徴であり、40万件のトータルデータのうち10%強が特許から収録したもの。検索は、反応式、文献情報、反応条件、生物活性など多面的に行え、ヒットした情報は10件ずつ表示されるので検索時間のストレスもほとんど感じない。

 オプションのコンテンツサービスである「ウェブオブサイエンス」と接続すれば、引用文献の相互検索も簡単に行える。その際、文献の孫引きだけでなく親引きができるのは電子メディアならではの機能だといえる。