CCS特集・パソコン関連

サイエンスハウス

 1999.03.20−サイエンスハウスは、書籍「科学パソコンシリーズ」を昨年夏から刊行しており、その改訂第1弾「分子のモデリング」の付録CD-ROMとして、ウィンドウズ版分子モデリングソフト「MOLDA」を提供している。同社は、10数年前からパソコン版CCSをパッケージソフトとして商品化していたが、ここへきて戦略を転換。化学の研究や教育に役立つプログラムを書籍の付録として広く頒布していくことにした。

 MOLDAは、もともとは1980年代初期に開発されたPC-9801用ソフトだが、今回ウィンドウズ95/NT4.0対応につくり直された。作者は広島大学理学部の吉田弘氏。マウスで分子モデルを対話的に構築し、MM2やMOPAC6、GAUSSIAN94の入力データに変換し、計算結果の分子構造をグラフィック表示する機能を持つ。また、AMBERの計算結果をアニメーションさせることも可能。

 とくに、MOLDAのモデリングデータをVRML形式で保存することができるため、インターネット環境にも対応可能であるという特徴がある。

 同社では、この書籍を英語に翻訳し、ソフトも英語化したうえで今年の夏に海外向けにも売り出す計画。

 また、シリーズの第2弾として、3月末から4月にかけてインターネットで入手できるフリーソフト活用法の解説本を出版する。