CCS特集:モデリング/ケムインフォマティクス関連

サイネックス(ネットサイエンス)

 2000.03.20−住商エレクトロニクスグループのサイネックスは、科学者・技術者のためのサイバーモール「ネットサイエンス」をインターネット上に開設、1,600社/6,500種類の専門的なソフトウエアを揃えて、ユーザーの多様な要求に応えている。4月からはホームページ(http://www.netscience.ne.jp/)をリニューアルする予定で、専門分野ごとのメーリングリストなど新しいサービスを追加する。

 ネットサイエンスは会員登録をして利用するサービスだが、ソフト購入以外の費用は無料。海外のソフトも日本語で検索できるほか、開発元のホームページへのリンク、詳細資料の入手、試用版のダウンロードなども行える。現在の会員数は1万2,000人で、化学・物理・生物の3分野の会員が中心になっている。実際にソフトの販売実績では、CCS関係が最も多いという。

 具体的には、分子軌道法ソフトの「GAUSSIAN」、毒性予測とデータベース(DB)ツールの「toxSYS」、ヒトのがんの遺伝子突然変異に関するDB「ONCOIS」、構造活性相関解析の「QSARIS」、結晶構造モデリングソフト「クリスタルデザイナー」、結晶構造グラフィックスの「クリスタルメーカー」などが人気商品となっている。

 最近では、デスクトップ製品の販売だけでなく、カスタマイズを含めたシステム開発の案件も増えており、これまでに構造式が扱える文書管理システムや試薬発注システムなどを構築した例があるという。

 また、ネットサイエンスの評価を高めているのが親切なサービス精神で、とくに製品検索サービスは社内外に180分野の専門家集団を抱えて、どんな要望にもぴったりの製品を探し出してくるが、それも全部無料で行っている。