デンドライトジャパンが医薬MR支援でASP事業を開始

ウェブベースでフルアウトソーシングも可能

 2000.05.30−製薬会社のMR(医薬情報担当者)向けのSFA(セールスフォースオートメーション)システムの専門ベンダーであるデンドライトジャパン(本社・大阪市中央区、川崎信也社長)は、インターネットを利用したASP(アプリケーションサービスプロバイダー)事業に進出した。「j−force Web」の名称で、無線通信のモバイル環境やインターネット/イントラネットを使ってMR活動プロセスを総合的に支援できる。システムの運用管理コトが大幅に低減されるため、同社ではASPを利用するユーザーが増えるとみており、1年後には顧客用サーバーの規模が100台以上になると見込んでいる。

 同社は、MR向けのSFAではトップシェアのベンダーで、国内でもここ数年、採用実績が急速に伸びている。これまでは、同社がソフトをユーザーに販売したあと、ユーザー自身がシステムを運用管理する形態が一般的だったが、今後はASP方式を中心に位置づけていく。

 j−force Webは、システム全体がインターネット/イントラネット技術をベースにしており、MRの営業活動を支援するモバイルパソコンシステムから多角的な営業データ分析ツール、販売情報管理システム、病院や医師に関するデータベース管理システムなどの機能を持っている。ウェブベースのクライアントを使って各種機能を簡単に利用できるのが特徴で、デンドライトのデータセンターからサービスを受けることもできるし、イントラネットを核とした社内システムとして構築することも可能。

 デンドライトジャパンでは、MR教育やヘルプデスクサポートなども含めて、MR活動に関連した総合的なアウトソーシングに応えられる体制を築いており、ユーザーの要望に応じて柔軟なサービスを提供していく。

 米国では、専用のコンピュータービルを建てて、ファイザーの5,000人のMRを完全なアウトソーシングでフルサポートしている実例がある。