NTTソフトウェアが2000年度事業方針

インターネット関連のソリューションビルダーを狙う

 2000.05.18−NTTソフトウェアは、2000年度の経営方針および事業戦略をまとめ、インターネット関連ビジネスにフォーカスし、EAI(エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション)、eコマース/CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)、ネットワークセキュリティ−の3分野を主軸にしていくと発表した。自らeビジネスを行うのではなく、eビジネスを行う企業にソリューションを提供する“eビルダー”に徹していく。現在、同社の売り上げは90%以上がNTTグループ向けのものだが、今回の新戦略により外部比率を30%にまで高めることを目標としている。

 同社の2000年3月期の売り上げは約503億円で、そのうち外部からの売り上げは43億円。2000年度に売り上げ580億円(外部売り上げ120億円/外部比率20%)、2001年度に700億円(同200億円/同30%)を計画している。

 主力とする3分野のうち、EAIは今年1月に総代理店契約を結んだ米アクティブソフトウエア社の「Active Works」が中心で、複数の異なるシステム間でデータ連携を容易に行うことを可能にするもの。インターネットデータセンター、ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)向けのソリューションとして、システムインテグレーションサービスを提供する。今年度は20億円の売り上げを見込んでいる。

 eコマース/CRMでは、電子メールの自動化、顧客プロフィールの連動、パーソナライズ、レコメンデーションを基本とするワン・トゥー・ワン・マーケティングを実現していく。「ネットパーセプションズ」「カナ・レスポンス」「インフラネット」など製品群も揃ってきており、今年度は倍増の60億円の売り上げを目指す。

 セキュリティ分野では、コンサルティングからシステム設計、セキュリティポリシーの策定まで、総合的なセキュリティソリューションを提供していく。前期に対し3割増しの30億円の売り上げが目標。

 このほか、新規ビジネスとしてバイオインフォマティックス関連サービスと、インターネット教育ビジネスを展開する。