2002年春季CCS特集:CTCラボラトリーシステムズ

新薬開発のワークフローを総合支援、各分野の代表的ソフトそろえる

 2002.06.20−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は、探索研究から非臨床/臨床開発のフェーズまで新薬開発のワークフロー全体を総合的にサポート。各分野の業界標準的な製品群をそろえている。とくに、最近ではバイオインフォマティクス領域の拡大に力を入れており、昨年度はこの分野だけで60%アップの18億円の売り上げを達成。今年は、サポート・サービスの強化にあらためて取り組み、顧客満足向上を最大の目標として事業展開を進めていく。

 同社は、ケムインフォマティクスで米MDLのISIS、バイオインフォマティクスで独ライオン、臨床開発のGCP支援システムでオラクルクリニカルなど、実績豊富な有力製品をラインアップ。コンビナトリアル材料科学の米シミックス、バイオXML技術を持つ米ラブブックなどの新しいソリューションも次々に国内に紹介してきた。さらに、新薬申請後のセールスフォースオートメーション(SFA)やカスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)分野にも取り組みをはじめている。

 とくに、ライオン製品は多種の生物学データベースを一括管理できるSRSを核に、DNAチップ/マイクロアレイのデータ解析から代謝・制御パスウェイ解析、分子間相互作用解析、ゲノム間比較解析まで幅広いツールがそろっている。ソフトのほかにcDNAクローンの販売も行っており、導入実績は急速に伸びている。

 また、ラブブック製品はバイオ研究環境をXMLベースで再構築するために有効なシステムで、ISISやライオン製品と組み合わせたインテグレーションサービスを提供していく。これについては、同じ伊藤忠商事系のCRCソリューションズとの協力体制で事業を進める。