2002年春季CCS特集:ゼネティックス

遺伝子解析ソフト専門ベンダーとして独立、小回り生かしサービス強化

 2002.06.20−ゼネティックスは、ソフトウエア開発(SDC)を母体に今年の3月から独立して業務を開始している。国産の遺伝子解析ソフトの草分け的存在でもある「GENETYX」を専門とするベンダーで、開発から販売、技術サービスまでの一環サポートを提供。今後は自社製品の強みを生かして、ユーザーニーズに合わせてカスタマイズするなどのソリューションビジネスの領域に発展させることを計画している。

 GENETYXは累計6,000ユーザーの導入実績があり、昨年は価格を引き下げた効果もあって販売本数も順調に伸びた。ウィンドウズ版が基本だが、MacOS Xに対応するなどマッキントッシュ版も定期的にバージョンアップしているため、マックユーザーからの信頼が厚い。

 最近では大学教育の用途でも注目されており、昨年も数10台単位で4校への導入実績をあげた。

 今回、事業体制が一新されたことで、さらにきめ細かに小回りのきいたサービスを志向していく計画。組織がコンパクト化されたことで、価格面でもさらに競争力を発揮できるようになったという。

 今年は、主力のGENETYXを刷新し、次世代製品のバージョン1に当たるシステムを7月に発売する。操作性を全面的に見直すとともに、グラフィック機能も強化し、複数のシーケンスを同時に扱うなどスループットを大幅に向上させる。

 次世代製品の機能の一部は、昨年12月に出力整形支援ソフト「G-DRAW」として製品化しているほか、エクソン探索支援ソフト「EXONORER」の機能も将来的には統合していく予定。

 専門ベンダーになったのを機に、バイオ研究施設の統合情報誌システム化を目指すシステムインテグレーションにも積極的に取り組んでいく。