CCS特集:ダイキン工業

アクセルリス製品主力に展開、Gaussianを使いやすくする独自ツールも提供

 2003.06.26−ダイキン工業は、アクセルリス製品の大学・官公庁市場向け代理店として活動、昨年度も20%近い売り上げ増を達成した。しかし、ハードウエア販売がやや低調となっているため、今年から本格的に提供をはじめている「コンピューターケミストリーファーム」などのオリジナルのソリューションにも力を入れ、全体としての事業拡大を図っていく。

 アクセルリス製品では、今年はライフサイエンス向けの「ディスカバリースタジオ」(DS)への期待が大きい。昨年から種まきを続けてきており、その成果を刈り取りたいところだという。とくに、旧QUANTA系列で利用されていたX線解析機能が今年の夏にDS上でリリースされる予定。かなり使いやすくなり機能も強化されているということで、旧製品の利用者からの切り替えが多くなりそうだという。

 一方、材料科学分野向けの「マテリアルスタジオ」(MS)は、DmolやCASTEPなどの量子化学計算の人気が高く、安定してユーザーが増えている。半導体やナノテクなどの新材料開発に役立てられている。

 DSとMSは、大学での教育用途での採用も目立ってきており、昨年も大阪大学に40セット、名古屋大学に20セットなどの導入実績があった。同社では、Windowsベースのスタジオシリーズに変わって使いやすくなったことも要因ではないかとしている。

 これらに加えて力を入れるのがコンピューターケミストリーファーム。これは、米プラットフォームコンピューティングのLSFを利用し、分子軌道法のGaussianなどを利用する高速な計算機環境を提供しようというもの。ネットワーク全体の負荷を監視して最適なマシンに計算が振り分けられるので、同じ計算機資源のままでも1.8倍の性能を引き出すことができるという。

 しかも、面倒な設定なしでGaussianを簡単に実行するためのウェブインターフェースが用意されている。Gaussian専用グラフィックソフトであるGaussViewから計算を制御することも可能で、ちょうどGaussian03のリリースが開始されたことからも、さらなる需要増が期待できそうだ。