インフォコムとインテックW&Gがバイオサイエンス事業で包括提携

ソリューションを相互に補完、異業種との連携も視野

 2004.11.18−インフォコムは、インテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフォマティクス(略称・W&G)とバイオサイエンス事業で包括的な業務提携関係を結んだ。相互に製品を補完し合って、より総合的なソリューションを提供するほか、それぞれのビジネスパートナーや顧客とのコネクションを生かして営業面でも協力体制をとっていく。インフォコムでは、これを第1弾としてさらに提携を拡大させたい考えで、ソフトウエアにとどまらず、試薬や実験・計測機器のメーカーおよび販売会社などとの異業種連携にも発展させていく。

 インフォコムは、海外のパッケージ製品を中心に創薬研究支援ソリューションを幅広く提供。一方のW&Gは国家プロジェクトを主体としたバイオインフォマティクス分野の研究やシステム開発で豊富な実績を持っている。

 市場としては、以前のゲノム配列解析を中心にしたニーズは一段落し、遺伝子とたん白質との相関やパスウェイ解析、複雑な生体メカニズムの解明へとその焦点が移ってきている。それにともない、関連する情報量も飛躍的に増大し、データマイニングをはじめとする情報技術の重要性もますます高まってきているのが現状である。

 今回の提携は、このようなバイオサイエンスからライフサイエンスへの広がりを視野に入れたもので、まずはW&Gが扱っている転写因子データベースをインフォコムのデータマイニングツールで解析するなどの連携ソリューションを提案していく。

 また、両社がかかわっている産学協同プロジェクトの成果物を製品化し、インフォコムの欧米の提携先を通じて世界市場に売り込むなどの計画も進めている。