2005年春季CCS特集:アクセルリス

最新版で日本語対応実現、材料系は受託サービスも提供

 2005.06.27−アクセルリスは、主力の生命科学向け統合システム「ディスカバリースタジオ」と材料科学向けの「マテリアルスタジオ」がともに年末に大きなバージョンアップをひかえているため、今年についてはワークフロー型データ処理ツール「パイプラインパイロット」(PP)や化学データベース管理システム「Accordエンタープライズ」(AEI)などを中心に事業展開する。

 PPは、7月から最新のバージョン5が出荷開始される。とくにウェブクライアントの操作性・表示機能が飛躍的に改善されており、つくったデータ処理のプロトコルをウェブ上に公開して、共有・利用を促進することが容易になった。また、日本語がサポートされたことも最新版の大きな特徴で、コンポーネントやプロトコルの名称に日本語が使えるだけでなく、日本語のディレクトリーやファイル名にも対応。ワークフローの中で日本語のテキストデータも問題なく扱うことが可能。

 一方、材料科学系では、日本SGIと協力して受託解析サービスに乗り出す。ユーザーから実行ファイルを預かって計算を代行する受託計算サービスと、特定のテーマに沿って行う受託研究サービスの2種類があり、SGIの高速計算環境を利用して大規模なシミュレーションを実施できる。

 CASTEPやDMol3を使った計算が中心になるが、ナノテクコンソーシアムで開発中のONETEPをサービスメニューに加えることも計画している。