米マックベクターがアクセルリスから分離・独立

遺伝子配列解析ソフト事業を強化へ、国内の販売代理店も変更

 2007.01.26−米アクセルリスから遺伝子配列解析ソフト事業が分離・独立するかたちで新会社「マックベクター」(米国ノースカロライナ州、ケビン・ケンドール社長兼CEO)が設立された。1月1日付で具体的な製品である「MacVector」の開発・販売が新会社に完全移行した。これにともない、国内での販売体制も変更され、セレスバイオサイエンス(本社・埼玉県戸田市、岩瀬雅之社長)が販売代理店として活動していくことになった。既存ユーザーのサポートもすべて引き継がれる。

 MacVectorは、アクセルリスが2000年9月に合併したオックスフォードモレキュラーグループ(OMG)が1994年8月に買収したインテリジェネティックス社が開発していた製品。商品名からわかるように、マッキントッシュ向けの配列解析ソフトの標準的な製品として、大学・官公庁を中心とする研究者に根強い人気がある。

 新しいマックベクター社は、アクセルリスで同事業を担当していたグループがスピンアウトして設立したもので、製品開発および技術サポートのレベルをこれまでよりも高めることを目標にしている。最新バージョンは新体制で17日にリリースされたばかりの9.0.2となっている。

 国内では、セレスバイオサイエンスが代理店としてMacVectorの販売・サポートを担当していく。これ以外のアクセルリスのバイオインフォマティクス製品に関しては、これまで通りサイエンス・テクノロジー・システムズ(STS)が扱う。

 セレスバイオサイエンスは、2005年12月に設立された企業で、バイオ/創薬関連の海外ソフトウエアの販売、コンサルティングサービスなどを提供している。ちょうど昨年末に同種の配列解析ソフトベンダーであるDNAスター社との販売契約が終了しており、それと入れ替わるかたちになっている。