米トライポスの株主がCCS事業売却を承認

買収後はセントルイスを拠点に110人の従業員を引き継ぎ、受託研究事業は売却交渉継続

 2007.03.20−米トライポスの株主が、ベクターキャピタルへの事業売却と会社清算を了承した。15日(現地時間)に臨時株主総会が開催され、決議されたもの。昨年11月の発表通り、コンピューターケミストリーシステム(CCS)事業が2,560万ドルで売却されることが決まった。

 買収後、ベクターキャピタルは、トライポス事業の拠点を引き続きミズーリ州セントルイスに据え、同地区の90人を含む総計110人ほどの旧トライポスの従業員を雇用する予定。また、新体制でもトライポスのブランドを使用していくことにしている。

 なお、受託研究などを行うディスカバリーリサーチ事業については、今年の初めに200万ドルでニュージャージー州のプロヴィッド・ファーマシューティカルに売却する合意がなされたが、最近になって状況が少し変わり、プロヴィッド社は依然として最有力の売却先ではあるが、そのほかにも3社と交渉中であることが明らかになった。