日立システムが中堅製薬業向けERPソリューション

SAPオールインワンを利用、業種特化したテンプレートなど完備

 2008.05.16−日立システムアンドサービスは、SAPのERPパッケージをベースにした医薬品製造業向けソリューション「Specific for Pharma」を開発し、9日から販売開始した。中堅規模の製薬企業向けに低コスト・短納期を実現したもの。業種に特化した業務テンプレートを備えており、会計、販売管理、在庫管理、購買管理、生産管理、品質管理などの基幹業務をシステム化できる。標準価格は、1億5,750万円。

 新製品のSpecific for Pharma は、SAPの中堅向けソリューション「SAPビジネスオールインワン」の認定を受けた初の製薬業向け製品。コンサルティングからテンプレート、ハードウエア、SAPライセンスまでをパッケージングして提供するもので、迅速かつ安価にERP導入を実現できるのが特徴。

 とくに、今回の業務テンプレートは、日立システムが日立グループ各社とともに大手製薬企業向けのシステム構築で蓄積したノウハウを生かして開発した。多くのプロジェクト経験を持つ専門SEがコンサルティングやシステム構築を行うため、スムーズな導入が可能になるという。

 製薬業特有の厳格な品質管理業務や製造管理業務をシステム的にサポートできる。このため、ロット単位での原材料の入荷や製剤、包装にいたる情報が一元管理でき、ロットトレースが容易に行える。また、ERP以外のJD-NETや製造実行管理システムなどとの連携もオプションで用意している。

 さらに、生産管理や品質管理に関する各種指示書や損益計算書などの会計の法定帳票を標準で提供している。