1998年春CCS特集：CTCラボラトリーシステムズ

ソリューション志向を強化、パッケージを補完する自社開発も

　1998.03.20−CTCラボラトリーシステムズ（CTCLS）は、ソリューションオリエンテッドな事業体制を築くことによって、ユーザーのニーズを的確に満足させるシステムを構築・提供することを狙いとしている。海外の優れた製品を国内に紹介することに加え、社内開発体制を強化。例えば医薬品分野では分子設計などの基礎研究だけでなく、新薬を市場に登場させるまでの開発段階のあらゆる局面をトータルでサポートできるベンダーを目指していく。

　同社は、米MDLインフォメーションシステムズと米モレキュラーシミュレーションズ（MSI）の2大ベンダーのCCS製品群の販売・サポートを中核事業としているが、このほど営業体制を刷新。これまでの製品担当制から、企業担当とソリューション担当を組み合わせた組織へと移行した。企業担当がユーザーの要望を密着した形で把握し、それに適した解決策をソリューション担当が構築するというスタイルである。

　このためには、良いパッケージの存在しないものについては、自社開発にも積極的に取り組んでいく。例えば、医薬品分野で注目されているコンビナトリアルケミストリー技術で専門のサポートグループを設置しているが、その中で現在、MDLやMSIのコンビケム製品との統合を意識しながら独自のソフトウエアを具体的なユーザーニーズに応える形で開発中だ。

　なお、今回のCCS展では独ケミカルコンセプトのスペクトルデータベース「SpecInfo」と「MassLib」を中心に出展する。