CCS特集・コンビケム／HTS関連

CTCラボラトリーシステムズ

　1999.03.20−CTCラボラトリーシステムズ（CTCLS）は、新薬の探索研究から非臨床／臨床、申請、製造まですべてのプロセスをIT（情報技術）で支援するソリューションプロバイダーを目指しており、海外の優れた製品を紹介するだけでなく、ニーズに合わせたオリジナルプログラムの開発、システムコンサルテーションまで幅広いサービスを提供している。とくに、今後は開発とコンサルティングに力を入れていくことにしており、4月からはこのための専門部隊を組織して取り組みを強化する方針だ。

　厳しい国際競争にさらされる日本の製薬産業とってR&Dのスピードアップは至上命題であり、コンビケム／HTS、バイオインフォマティクスといった新技術を素早く取り入れることがR&D戦略の重要な柱として認識されつつある。CTCLSでは、MDLおよびMSIのコンビケム／HTS支援ソフトを販売し、多くの実績をあげてきているが、実際の研究のワークフローの中でシステムを適用するとなると、機能的に足りない部分が出てきたりするという。また、生物情報と化学情報の統合、データベースの基本的な考え方など、さまざまな具体的問題を考慮する必要がある。

　長年のノウハウを生かし、こうしたことに関するコンサルティングやソフト開発を含めたトータルソリューションの提供が同社の狙いであり、コンビケム／HTS関連においても、母核化合物合成のための反応の検討から使用する試薬の選択、コンビナトリアルライブラリーの構築、ロボット合成のためのセットアップ、マイクロプレートへの分注、品質管理データの収集、プレートの管理、アッセイ結果の管理、アッセイ結果と分子構造との相関検討、薬理活性部位のデザインまで研究の一連の流れをもれなく支援することができるようになっている。

　さらには、バイオインフォマティクス分野のシステム提供にも力を入れていく。