CCS特集・コンビケム関連
帝人モレキュラーシミュレーション
1999.03.20−米モレキュラーシミュレーションズ(MSI)は、昨年1月にコンビケムベンチャーの米ファーマコピアの傘下に入り、とくにライフサイエンス系のCCS事業をファーマコピア本体の事業と統合させることを目指してきている。ファーマコピアは独自のコンビケム/HTS技術を利用してすでに多様性に富む400万以上の化合物ライブラリーを保有し、さらに年間100万化合物以上の合成を行っている。そこで、ファーマコピアとMSIのノウハウを合体させ、@これらの化合物のライセンス供給A候補化合物のスクリーニングとオプティマイズの共同研究B新薬の受託研究開発C新薬開発のためのソフトウエアの販売−を4本柱として事業を展開。日本法人の帝人モレキュラーシミュレーション(TMSI)は、このうちアジア太平洋地域の4番目の事業を担当する。
新薬開発を支援するMSIのライフサイエンス系製品は、たんぱく質解析の「INSIGHTU」、データベースの「CATALYST」、分子モデリングの「CERIUS2」といったシステム群で構成される。今年第3・四半期にはライフサイエンス系CERIUS2バージョン4.0として大幅な機能強化が図られる予定。
コンビケム分野でバーチャルスクリーニング、バーチャルHTSを実現する「リガンドフィット」「SBF」「CSAR」などの新機能を提供。デ・ノボ薬物設計機能「MCSS」も強化される。
たんぱく質の高次構造予測ではINSIGHTUに一日の長があり、昨年11月にはロックフェラー大学のアンドレ・サリー教授らのグループがイースト菌の構造予測で研究発表を行って注目を集めた。