CCS特集・パソコン関連

住商エレクトロニクス

 1999.03.20−住商エレクトロニクスは、各種のパソコン版CCS製品を組み合わせ、ユーザーニーズに合わせたカスタム開発などを織り交ぜながらソリューションを構築する開発型のビジネスを志向していく。とくに、英シノプシスの製品群がそのためのツールとなる。

 シノプシスの「Accord」は、マイクロソフトのアクセスまたはエクセルで化学構造式を扱えるようにするソフト。エクセルの上で構造式を含んだ表の作成や分子量などの化学計算を行うことができ、アクセス上では化合物情報のリレーショナルデータベース(RDB)を構築し、構造式をキーに検索するシステムを実現することができる。とくに、アクセスはパソコン版ながら本格的なRDB管理ソフトで、業務システムを構築するためにはある程度の専門知識が必要。

 シノプシスでは、オラクルやインフォミックスと提携して、オブジェクト指向型化学データベースシステムを開発中であり、これが製品化されればクライアント/サーバー型の本格的なアプリケーションも可能になる。住商エレクトロニクスでは、これをベースにユーザーの要望を取り入れたソリューションに仕上げることを狙っていく。

 一方、トライポスの「Alchemy2000」はウィンドウズ版の分子モデリングシステムで、最新版では分子動力学計算や配座探索などの機能が強化された。低価格も特徴であり、年間300本の販売を目標にしている。