住商エレクトロニクスが最新版SYBYL6.5

たん白質解析機能を強化

 1999.01.12−住商エレクトロニクスは、米トライポスが開発した新薬開発向けCCS(コンピューターケミストリーシステム)の最新版「SYBYL6.5」(商品名)の販売を開始した。とくに、たん白質の構造情報を新薬開発に応用する手法を強化しており、基本モジュールのソフト価格は700万円から。シリコングラフィックスのUNIXワークステーションで利用できる。

 今回の最新バージョンのハイライトは、「ジーンフォールド」および「フレックスX」と呼ばれる新モジュールが提供されること。

 「ジーンフォールド」はたん白質の一次構造から立体構造を予測する機能を持ち、類似たん白のアミノ酸の一次配列を利用するホモロジーモデリング法、既知たん白のフォールディングパターンを利用するインバスフォールディング法に対応している。

 一方の「フレックスX」は、受容体となるたん白質と薬物分子とのドッキングスタディを行うソフトだが、その際に分子の柔軟性を考慮し、分子を部分構造に分割して、立体配座を変更しながらマッチングを図ることができるのが特徴。コンビナトリアルケミストリー手法と組み合わせると、新薬候補として可能性の高い構造を大量に発生させるなどの使い方も可能という。