英ケンブリッジコンビナトリアルが山ノ内製薬から依託研究契約
新薬候補化合物の設計と合成
1999.08.11−創薬ベンチャーの英ケンブリッジコンビナトリアルは、新薬の候補化合物の設計と合成で山ノ内製薬と契約を結んだ。研究内容の詳細は未公表だが、2種類の異なるプロジェクトが含まれており、スクリーニングのための高度に絞り込まれた化合物ライブラリーがすべてのデータとともに山ノ内製薬に提供される。今回の受注金額の中には、研究費用と一定の里程標に対する支払い、プロジェクト期間中の化合物開発に関するロイヤリティーが含まれている。
ケンブリッジコンビナトリアルは、欧州最大のコンピューターケミストリーシステム(CCS)ベンダーである英オックスフォードモレキュラーグループ(OMG)の100%子会社。OMGは96年に山ノ内製薬から細胞内のイオンチャンネルに関する3年間の受託研究契約を結んだことを契機に創薬ビジネスに乗り出し、その後専門企業としてケンブリッジコンビナトリアルを設立したという経緯がある。
今回と前回のプロジェクトの関連性は不明だが、OMGと山ノ内製薬との関係がさらに継続され強化されたことになる。山ノ内製薬としては、自社内の研究能力を補う補完的な研究資源としてケンブリッジコンビナトリアルの力を利用していく考え。