住商エレクトロニクスがピュアブレインと試薬管理システムを開発

化学構造式を利用可能

 1999.11.21−住商エレクトロニクスは、ソフト会社のピュアブレイン(本社・福岡市東区香住ヶ丘6-31-17、簑原卓也社長)と共同で試薬管理システムを開発、販売を開始した。バーコードと電子天びんとの連動で毒劇物でも安全に適正管理できる。化学構造式を扱う機能が付加されており、管理用から研究用まで幅広く利用することが可能。ウィンドウズ98使用のパソコンで動作し、価格は80万円から。

 今回の試薬管理システムは、もともとピュアブレインが開発したもので、そこに住商エレクトロニクスが化学構造式に関する英シノプシス社の技術を統合し、新しい製品に仕立て上げた。

 システムには、バーコードシステムと電子天びんが付属しており、試薬の容器ごとに使用前と使用後の重量を計測することによって使用量を記録。使用日時や使用者、使用量、残量などの情報をパソコンに自動転送することにより、データにセキュリティロックをかけ、不正使用などを防止することができる。すべてのデータは、マイクロソフト・アクセスのデータベースで管理される。

 一方、英シノプシスは、アクセスに化学構造式を扱う機能を付加するソフトを提供しており、住商エレクトロニクスはそのVAR(付加価値再販売)事業を行っている。そこで、その機能を使ってそれぞれの試薬の構造式を入力したり検索したりできる機能を盛り込んだ。自分が使いたい試薬を構造式で探し、薬品室に在庫しているかどうか、その残量がどれくらいかを知ることができるので、研究者にとっても便利なツールになる。

 また、電子錠システムと組み合わせて入退室管理と統合するなど、さまざまなカスタマイズにも応じていく。