CCS特集:モデリング/ケムインフォマティクス関連
エルエイシステムズ
2000.03.20−エルエイシステムズは、加アドバンスドケミストリーデベロップメント(ACD)製品を主力に展開、パソコンベースの手軽さとその機能の高さから有機合成研究者の生産性を高めるツールとして評価が高く、国内の導入実績もすでに300ヵ所を超えた。欧米の大手製薬会社などではACD製品を全世界で自由に利用できるグローバルライセンスを取得するところもあるが、国内においてもネットワーク対応の大量導入事例が出始めている。
ACD製品はすべてウィンドウズ対応のアプリケーション。有機合成の研究者が実験装置からデータを取り込んで解析したり、スペクトルなどのデータベース(DB)を自由に構築したり、DB検索をしたりするなど、日常の研究活動を幅広くサポートする便利なソフトが揃っている。
とくに、「C13ストラクチャー・エルシデーション」は、実験で得られたNMRスペクトルをもとに化学構造を推定するソフトで、独自のアルゴリズムにより候補構造を絞り込む精度が高いので好評だという。
また、「CombiNMR」は、コンビナトリアルケミストリーでプレート上に自動合成した化合物が、設計通りに生成しているかどうかをNMR分析結果と照合して判別する機能を持っている。その合成精度は赤・青・黄の3色で表示されるのでわかりやすい。
さらに、logPやpKa、logDなどの物性予測ソフトも人気がある。その化合物の体内での溶けやすさなどがわかるので、候補物質の絞り込みなどで活用されているという。
最近ではこれらのソフトをネットワークライセンスで導入するユーザーが増えている。サーバー上にソフトをインストールしておき、LANにつながったパソコンから自由に各アプリケーションを動かすことができる。