日本MDLがバイオロジー製品に進出

アッセイ実験を統合管理

 2000.01.27−日本MDLインフォメーションシステムズは、創薬研究で行われる生物学的アッセイ(評価分析)実験をリレーショナルデータベース(RDB)で統合管理することができる「アッセイエクスプローラー」(商品名)を発売した。アッセイロボットを利用するハイスループットスクリーニング(HTS)などの場合、データが大量になるため最初からDB管理が前提になっているが、それ以後の二次アッセイから動物実験にいたるまでの総合的なアッセイ系を統一的に管理するソフトはこれまでになかった。ムダな実験を減らせるほか、実験のプロトコルの統一化が図られ、データのセキュリティも向上するというメリットがある。GLP(医薬品安全性試験実施基準)などの法規制の上でも有効性が高いという。

 アッセイエクスプローラーは、マニュアルアッセイからHTS、インビボ(生体内)までの生物実験に関するプロトコル、生データ、分析結果をRDBで一元的に管理することができるソフト。クライアントにウィンドウズ、RDBにオラクルを使用する。ソフト価格は250万円から。

 とくに、非定型的で扱いにくかったマニュアルアッセイに柔軟に対応できるのが特徴で、研究者が個人レベルでばらばらに貯め込んでいたデータを全社的に共有することができるようになる。このため、データを入力したり、プロトコルをつくったり、レポートを作成したりするなど、研究業務を分担する各人が同じDBを共有できるので、研究効率が大幅に改善される。さらに、実験のクオリティを高めることにもつながる。API(アプリケーションプログラミングインターフェース)が公開されているので、機能の追加やカスタマイズも容易。