日本MDLが試薬選択システムの最新版
リージェントセレクター1.2を発売
2000.01.21−日本MDLインフォメーションシステムズは、研究所の合成研究者が必要な試薬を簡単に選び出せるシステム「リージェントセレクター1.2」(商品名)を2月から販売開始する。社内および外部のデータベース(DB)から、物性や価格、サプライヤーなどの情報をもとに欲しい試薬を絞り込むことができる。今回の最新版では、とくに試薬の発注機能が強化され、使い勝手が大幅に向上している。代理店のCTCラボラトリーシステムズを通して製薬会社向けなどに売り込んでいく。
リージェントセレクターは、MDLの統合化学情報管理システム「ISIS」を利用したアプリケーションで、研究に必要な試薬の選定から社内在庫の確認、購入・発注書の作成までを支援する機能を持っている。
世界の試薬メーカー500社のカタログを網羅した試薬DB「ACD」、およびユーザーの社内試薬管理システムと連携でき、部分構造から欲しい試薬を検索し、特定の官能基や元素の有無、分子量やlogP値などの物性の範囲、価格の範囲、サプライヤーの指定を行うなどして、発注する試薬を絞り込んでいける。
試薬の注文画面では、そのサプライヤーや価格を表示できるほか、構造式やグレードもポップアップウィンドーで参照できるようになった。社内に在庫しているものはアイコンで確認可能。購入のために選択した試薬については、その総額(カタログ価格)を各国通貨から換算して自動的に集計してくれる。
いろいろな試薬をたくさん使うコンビナトリアルケミストリー関連の合成研究者にとって、非常に便利なツールになるという。