台湾ABITが初のアスロン対応マザーボード

最大2GBまでメモリー搭載可能、84通りのクロック設定

 2000.04.10−バーテックスリンクは、台湾ABIT社が開発したアスロン対応マザーボード「KA7」の販売を開始した。最新のVIAチップセットKX133を搭載し、84通りのベースクロックを設定できるなど、パソコンの自作派・改造派を喜ばせる機能を満載している。店頭予想価格は約2万1,000円。初年度3万枚の販売を見込んでいる。

 KA7は、ABIT初のアスロン対応スロットAマザーボードで、フォームファクターはATXタイプ。スロットは、AGP×1、PCI×6、ISA×1、IDEポートはUltraATA33および66の4ポートを内蔵している。

 とくに、メモリーはDIMMを4スロット持ち、最大2ギガバイトのメインメモリーを搭載できる。アスロン対応マザーの場合、チップセットとメモリーモジュール間のデータ転送において、一番近いスロットと遠いスロットとのわずかな距離の違いが大容量データ転送時に不安定動作を引き起こすため、DIMMが3スロットの構成が一般的。しかし、KA7は4スロットを2スロットずつの2系統に分割し、チップセットとの間にデータバッファーを設けることでデータ転送時の不安定さを解消した。

 ベースクロックは100MHzから183MHzまで1MHz刻みで84通りの設定ができるほか、メモリーやPCIクロックも独立して設定ができるため、ぎりぎりまでのチューニングが可能。通常はCPUのベースクロックを上げると、メモリーやPCIのクロックも連動して上がるため、結果的にPCIが付いてこれなくてクロックアップを低く抑えるしかない場合もあった。KA7では、それぞれを限界までクロックアップさせることが可能になる。