ノベルがNDSにセキュリティソリューションを統合

段階的格付け認証が容易に

 2000.06.19−ノベルは、クロスプラットホーム対応の高度なディレクトリーサービスを提供する「NDS」(商品名)を強化し、さまざまなセキュリティシステムをNDSに統合できる「Novel Modular Authentication Service Enterprise Edition 1.0」(NMAS EE 1.0)を開発、8月21日から提供する。また、プラットホームサポートを拡大し、7月末からNDSのLinux対応を実現することにした。

 NDSは強力な“シングルサインオン”機能により、多くのIDやパスワードを使い分ける繁雑さからユーザーを解放してくれるが、最近ではセキュリティが内部から侵されることが増えているため、トークンやスマートカード、X.509デジタル証明書、バイオメトリックス(指紋、虹彩走査など)などを使ってユーザー認証を厳密に行いたいという要望が増えている。

 NMAS EE 1.0により、各種の認証技術を自由に組み合わせることが可能になるとともに、NDSと連携してネットワークアクセスをコントロールし、ユーザーの権限に合わせた段階的な格付け認証が簡単に行えるようになるという特徴がある。インターネット対応のNDS eディレクトリーを利用できるため、eビジネスを推進したい企業には最適のセキュリティソリューションになる。

 バイオメトリックスでコンパックコンピュータやフォーバルクリエーティブ、トークン/スマートカードでNCLコミュニケーションや大日本印刷、凸版印刷、PKIデジタル証明書でRSAセキュリティやエントラストジャパン、セコムトラストネットなど、多くのセキュリティベンダーがNMASパートナーとして対応を表明している。パートナーが開発したモジュールは、NMASの製品CDの中に同梱して提供される。