iPlanet eコマース・ソリューションズがアプリケーションサーバー最新版

Java2 エンタープライズエディション( J2EE)完全対応を実現

 2000.09.07−iPlanet eコマース・ソリューションズジャパン(末次朝彦代表)は6日、オンラインショッピングやネット証券取引、インターネットバンキングなど大規模なeコマースアプリケーションを構築するのに最適なインターネットアプリケーションサーバーソフトウエア「iPlanetアプリケーションサーバー6.0」の日本語版を発表した。10月からパートナー企業を通じて販売を開始する。旧ネットスケープ社のアプリケーションサーバーの後継製品で、Java2 プラットホーム・エンタープライズエディション」(J2EE)の認定テストに合格した世界で最初の製品に当たる。価格は、CPUライセンス方式で100万円からと、エントリーユーザー層にも配慮した。

 iPlanet eコマース・ソリューションズは、1999年3月にサン・マイクロシステムズとネットスケープコミュニケーションズとの間で結ばれた戦略提携に基づいて結成されたバーチャルカンパニーで、サンとAOL(ネットスケープを買収)の社員のなかからの約2,400名で構成されている。旧ネットスケープのサーバーソフトウエア製品に特化したビジネスを展開している。

 今回の新製品「iPlanet アプリケーションサーバー6.0」は、既存の「iPlanet ネットスケープアプリケーションサーバー4.0」と「ネットダイナミクス5」の後継製品という位置づけになる。

 これらのサーバー製品は、すでに多くのインターネット証券、ネットオークション、インターネットバンキングなどのeコマースサイトで実績があるが、今回とくにJ2EEにいち早く完全対応したことで、多くのサイト開発者が最新の業界標準ベースのプログラミングモデルに移行する道をつけたことになる。

 具体的には、J2EE仕様で規定されているすべてのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)をサポートした。その中には、JDK1.2、JSP(Java Server Pages)1.1、Servlet2.2、EJB(Enterprise Java Beans)1.1、JDBC2.0、JTA(Java Transaction API)1.0、JMS(Java Messaging Service)1.0、JNDI(Java Naming and Directory Interface)1.2、RMI-IIOP1.0、Java Mail1.1/JAF1.0が含まれている。

 これらのAPIを利用することで、携帯電話やカーナビゲーション、ネット家電製品などのさまざまなインターネットアクセス機器から利用可能なeコマースアプリケーションを、最先端業界標準のコンポーネント技術で実装することが可能になる。

 とくに、JMSによってメッセージング通信による異機種間連携が可能になるため、メインフレーム上の基幹システムのデータ資産を活用するアプリケーションを容易に開発することが可能。また、B to Bのeコマースや企業間取引の次世代標準と目される「XML」にも対応している。

 対応OS(基本ソフト)は、HP-UX11.0、AIX4.3.3、ウィンドウズNT4.0、ソラリス2.6/8。価格はエントリーライセンスがCPU当たり100万円(2CPUまで)、開発用ライセンスが4CPUまで240万円(以降4CPUごとに240万円)、実行用ライセンスはCPU当たり480万円となっている。同社では国内で1年間に2,000ライセンスの販売を見込んでいる。