アットフューチャーが映像専門ポータルe-movieを開設

一般ユーザーが無料で動画を登録、高速にストリーミング配信

 2001.02.27−アットフューチャー(本社・東京都千代田区、小菅秀雄社長)は、ユーザーが自由に映像を登録できる動画専門ポータルサイト「e-movie」(http://www.e-movie.co.jp)を開設した。利用は無料で、だれでも簡単に自分で作成した映像ファイルを登録し、それを自由にストリーミング形式で閲覧することができる。一般ユーザーからたくさんの映像を集めるほか、自社でも韓国やタイ、米国などに拠点を設けてユニークな独自コンテンツを制作して公開していく。同社では、映像と同時でのバナー広告の配信や、このサイトを構成する技術を利用したコンサルティングやシステム構築事業などで収益をあげていく計画。

 「e-movie」は、映像情報を発信するポータルサイトで、「ビジネス・経済」「文化・歴史・芸術」「教育・倫理・宗教」「自然・科学・技術」「趣味・スポーツ」「エンターテインメント」「ドキュメント」などにカテゴリー分けして、映像コンテンツを蓄積していく。映像を集めるのはこれからだが、当初の時点でインディーズ系のアマチュアバンドのビデオクリップなどが多数収録されている。

 動画ファイルはMPEG4形式で、再生にはマイクロソフトのメディアプレーヤーを使用する。デジタルビデオカメラで撮影したもとのコンテンツがあれば、動画ファイルへの変換から再生までフリーソフトだけで対応でき、特別なソフトをそろえる必要はない。

 ファイルをアップロードするのは無料だが、会員登録が必要。アップロード自体は画面の指示に従って簡単に行うことができる。登録した映像はe-movieのサイトから検索して楽しむこともできるが、登録時に映像を再生するためのHTMLコードが出力されるので、それを自分のホームページに貼り付けておけば、e-movieサイトに移動することなく、自分のホームページ内からその映像を再生させることが可能である。

 映像配信はストリーミング形式なので、ファイルの大きさにかかわりなく約15秒で再生がスタートする。接続しているユーザーの接続速度や帯域幅に合わせて自動的に調整して配信する機能があるので、どんな環境からでも快適に利用できるのが特徴だという。バックボーンに100Mbpsのブロードバンドを用意しており、1日に40万アクセスまで余裕を持って対応できるとしている。

 ビジネスモデルとしては、企業から収入を得る仕組みで、再生中のメディアプレーヤーに対してバナー広告を表示させるほか、企業向けにe-movieと連動した動画配信サービスの提供、あるいはe-movieで使用しているシステムを販売するという形で事業を推進していく。