ウェブストリームが動画配信サービス専用のポータルを開設

ブロードバンド時代に対応、見たい映像を自由に検索可能

 2001.06.06−ウェブストリーム(本社・東京都品川区、水上真社長)が本格的に事業を開始し、インターネット上の動画コンテンツへの水先案内をするポータルサイト「ウェブストリーム」(http://www.webstream.co.jp)を6日からオープンした。動画(ストリーミング画像)はテキスト情報をもとにする通常の検索エンジンでは検索することができないため、見たい映像がどこにあるかを探し出すことが難しかった。課金の仕組みなども用意しており、映像コンテンツを使ってビジネスをしたい企業をサポートすることで収益を得ていく。

 ウェブストリームはブロードバンドインターネットを前提としたサービスで、同社自体はコンテンツを持たず、コンテンツ事業者と一般視聴者の間を取り持つ役割に徹する。ユーザーはウェブストリームのサイトにアクセスし、いろいろな方法で動画を検索することが可能。例えば、俳優から映画を探したり、出演者が着ている服のブランドをみつけ、それがウェブ販売サイトにつながったりするなどのサービスを提供する。サイトからアクセスできる動画は、その内容が静止画のサムネール画像でインデックス化されており、コンテンツの内容を簡単に確認することができる。

 また、それぞれのコンテンツをいま何人が見ているのかをリアルタイムに把握し、ランキングを表示しているので、人気のあるコンテンツがすぐにわかる仕組み。事前に好みの映像分野を設定しておけば、関連したライブ映像が流れはじめた時にそれをリアルタイムでポップアップさせるサービスもある。さらに、ストリーミングデータに含まれる音声情報を音声認識技術でテキスト化し、それをもとに検索を行うことができるようになっている。

 同社自身では画像配信は行わないが、500Kbpsの帯域幅でビデオ並みの品質の動画を送り出す基礎技術を確立しており、その技術提供やコンサルティングなどのビジネスを行っていく。

 サイトの運営を通しては、有料コンテンツの課金にともなう手数料収入、広告収入、人気コンテンツランキングなどを利用したマーケティングデータの提供などを通して収入を得る。

 コンテンツ事業者は自社所有の配信サーバーに課金モジュールを取りつけ、ウェブストリームにリンクを張るだけでペイ・パー・ビューなどの方式で簡単に課金することが可能。また、広告も動画となるため視聴者への訴えかけが強力になるほか、最終的に購入につながるまでを追跡できるので、広告効果を明確に把握することができるという。