XMLコンソーシアムが本格的に活動を開始

101社が参画、5つの技術部会を組織

 2001.06.19−XML技術の国内での普及・啓蒙活動を目指す業界団体、XMLコンソーシアム(http://www.xmlconsortium.org)が本格的な活動を開始した。6月18日に設立総会を開催、会員企業101社でスタートしたもので、当面は2年間の予定で活動していく。「基盤技術」「応用技術」「モデル研究」「ドキュメント」「VoiceXML」の5つの技術部会を設置しており、年に2回の技術発表会、毎月の一般向けセミナー、年次総会などを通して活動内容を公開しつつ、XML技術の普及に貢献していく。

  XMLコンソーシアムは、インターネット上で活動していた「XMLjapan.org」(12社)と「JavaコンソーシアムXML部会」(90社)、さらに日本経営協会が行っていた研究会の活動を集約し統合する形で組織された。

 会長には鶴保征城NTTソフトウェア社長、副会長に平野洋一郎インフォテリア社長、田原春美日本IBMソフトウエア事業部部長が就任。21社が理事会社となって組織を運営していく。コンソーシアムに参加できるのは国内の法人・団体のみで、年会費は一律10万円となっている。ただし、理事会社のみ初年度に限って30万円を供出する。会員数は、年内に250社、次年度には350社に拡大させる計画である。

 活動の中心は技術部会で、基盤技術情報の収集・調査・評価を行う「基盤技術部会」、実証実験やプロトタイピングシステム開発を行う「応用技術部会」、応用事例の分析・評価やビジネスモデルの検討・提案などを行う「モデル研究部会」、XMLドキュメントやコンテンツの調査研究を行う「ドキュメント部会」、VoiceXMLに関する情報交換や製品評価を行う「VoiceXML部会」−の5つを立ち上げている。部会の種類は会員からの要望によって増やしていく予定。会員は、一つの部会に何人のメンバーを参加させてもかまわないことになっているという。