CCS特集第3部:バイオインフォマティクス
コンパックコンピュータ
2001.11.31−コンパックコンピュータは、アルファサーバーをはじめとするプラットホームの提供で世界的な実績を築いている。バイオ分野の大半のプログラムが同社のマシンの上で開発・利用されており、それらコアなソフトウエアのアルゴリズムや最適化のノウハウ、およびクラスターなどの並列マシンの運用管理に関する技術力で一日の長がある。
国内では、1999年10月にバイオインフォマティクスサポートセンターを設立し、ここへ来てさらに組織体制を強化している。今年11月にシステムインテグレーションにともなう開発・コンサルティングの専門部隊として「ライフサイエンス技術部」を10名のスタッフで新たに立ち上げた。また、20数名を擁する「スーパーコンピューター技術部」には計算化学の専門家も集め、ポストゲノムでニーズが高まるたん白質の構造解析や機能解析を支援できる体制を整えている。
海外に目を向けると、今年3月に世界最大のプロテオミクスセンターであるスイスのジーンプロット社に約1,500プロセッサーの大規模システムを納入。構造ゲノミクスベンチャーである米ストラクチュラルゲノミクス社も今後2年間に約3,000プロセッサーのコンパックマシンの導入計画を持っている。
また、最近ではLinux環境の利用が増加していることも、Linuxと親和性の高いネットワークが組みやすいコンパックに有利に働いているという。