CCS特集第3部:バイオインフォマティクス

CTCラボラトリーシステムズ

 2001.11.31−伊藤忠テクノサイエンスグループのCTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は創薬支援に特化したCCSベンダーで、バイオインフォマティクス分野では独ライオンバイオサイエンスの製品群で高い実績を築いてきている。情報システムを中心に事業を行ってきた同社だが、今後はウェット系や分析機器などにも手を広げていきたいという。

 ライオン製品は、バイオ研究のインフラを構築するためのシステム群で、順調に導入が拡大し、現在では国内に19サイトの実績がある。国立がんセンター、理化学研究所、製品評価センターなどの公的機関をはじめ、民間の製薬会社での導入も目立っている。

 ウェット系の事業としては、マイクロアレイの発現解析用に最適化されたcDNAクローンのライブラリー「アレイタグ」が好評だという。ライオンが社内で製作したものでマウスや犬がそろっている、とくに犬の遺伝子は珍しいので関心が高い。関連のアノテーション付きデータベース「アレイベース」も合わせて提供される。

 また同社では、社内のリソースを生かして、受託解析サービスを行うことも計画中。データベース構築などの繁雑な作業を肩代わりしたり、高速なコンピューターを駆使したスポット的な解析依頼に応えたりするなどが考えられるという。いずれにしても、ユーザーニーズの変化に迅速に追随できる体制を築いていく考えだ。