CCS特集第3部:バイオインフォマティクス
富士通
2001.11.31−富士通は、大量のSE(システムエンジニア)部隊をつぎ込むことで、増大するバイオインフォ需要に対応できるプロジェクト遂行能力を強化する。世界的にみても、ITベンダーとしてトップクラスの230名のSEを投入しており、今後は受託ソフト開発やシステムインテグレーションに加えて、ソリューションサービスも提供していく考え。
同社では、現在のバイオインフォ市場をブーム状態であると認識し、取りこぼしのない緊急体制を組んでいる。ただ、闇雲に頭数をそろえるのではなく、個々の専門技術を生かす形でバイオ分野に取り組ませている。例えば、データマイニングや言語処理の専門家には配列データの解析、ベクトル/パラレル処理の専門家にはBLASTなどのチューニングを行わせるといった具合だ。
官公庁関連のプロジェクトや、大学・企業との共同研究なども数多く手がけてきており、それらの実績をベースに新たにソリューションサービスにも進出した。
第1弾として、ゲノム統計解析サービス、ゲノムデータマイニングサービス、アミノ酸シーケンス特性予測サービス、ファミリー分類解析サービスを用意。今後もメニューを拡充していく。
同社は、20年近く前からCCS事業を一度も中断することなく総合的かつ継続的に取り組んできた唯一のシステムベンダーで、その意味での信頼性も大きく評価されている。