住商エレクトロニクスがヌージェネシス製品の公開サーバーサービス

インターネット経由で製品を試用、実験データを手軽に再利用

 2002.08.02−住商エレクトロニクスは、米ヌージェネシス社の研究所統合データ管理システム「NuGenesis SDMS」(商品名)普及への新戦略として、インターネットを利用した公開サーバーサービスを開始した。高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などの実験データを自由に検索して引き出し、手元のパソコンでそのデータを再利用するなど、ソフトウエアの機能や使い勝手を簡単に試すことができる。1ヵ月間無料で使用可能。

 ヌージェネシス製品は、同社が国内唯一の代理店となり発売して約1年がたつが、多くのユーザーに実際に使ってもらえれば製品の良さがもっと理解されると考えて、今回の公開サーバーサービスを企画した。

 これは、主に化学/医薬系の研究所をターゲットにした製品で、HPLCや質量分析計、電子顕微鏡などの分析機器の出力データを自動的に取り込んでデータベース(DB)化する機能を持っている。オフィスドキュメントや構造式作図ツールなどの外部アプリケーションのデータも自由に取り込め、あらゆる情報をカタログ化して登録しておくことにより、検索・閲覧や再利用が容易になり、研究所全体あるいは全社レベルでの情報共有を推進することにつながる。

 利用してみたいユーザーは、まず同社のホームページ(http://chem.clubsse.com/)にアクセスして電子メールで申し込みを行う。すぐにIDとパスワードが発行されるので、それを使って公開サーバーにアクセスする。サーバー上にはHPLCなどのサンプルデータが多数登録されており、ブラウザーを使ってデータを検索・閲覧することが可能。

 データをパソコンにエクスポートすれば、エクセルで再計算したり、ワードでレポートに仕上げたり、パワーポイントで発表資料をつくったりするなど、実験データを手軽に再利用することの利点を実際に体験できるという。ただし、ユーザーデータをサーバーに登録することはできない。