住商エレが結晶構造グラフィックソフトCrystalMakerの最新版

MacOS Xにネイティブ対応、操作性を一新

 2003.01.15−住商エレクトロニクスは、英クリスタルメーカー社のマッキントッシュ向け結晶構造グラフィックソフトの最新版「CrystalMaker6」(クリスタルメーカー6)を販売開始した。最新のMacOS X(オーエステン)に完全対応するために全面的にプログラムを書き直しており、高性能と使い勝手の良さを高次元で両立させた。ソフト価格は10万7,000円からで、年間200本の販売を見込んでいる。

 クリスタルメーカーは、分子の結晶構造を写真のような高画質でモデリングするソフトで、学術論文やプレゼンテーションなどに利用できる高品位グラフィックを簡単に描き出せることで人気が高い。

 今回のバージョン6は、初めてMacOS X(10.1.2以降)にネイティブ対応しており、ユーザーインターフェースも一新されている。ダイアログボックスをなくし、ウィンドウシートやデータブラウザー、新しいテキストエディターなどの新形式のインターフェースで操作性を大幅に改善。データの確認や編集・比較を簡単に行うことができるようになった。

 また、多言語対応しているため、日本語のテキストを入力・保存することが可能。作成した結晶構造のX線回折パターンを予測するオプションプログラム「CrystalDiffract Pro」(クリスタルディフラクト・プロ)も用意されており、プレゼンテーション作成から研究用途まで幅広く利用できる。

 価格は、通常版が10万7,000円(アカデミック7万7,000円)、クリスタルディフラクトとのセットが14万3,000円(同10万2,000円)。アップグレードは3万6,000円(バージョン4以前からのアップグレードは5万4,000円)で、企業向けのボリュームディスカウントもある。例えば、バージョン5からの一括20本のアップグレードは9万3,000円となる。

 なお、同社では科学技術分野に強いクロスランゲージ社(旧ノヴァ)の機械翻訳ソフト「PCトランサー」も合わせて売り込みたい考え。化学など10種類の専門技術用語辞書を一度に組み込めるという特徴があり、エンジニア向けに評価が高いという。