医薬分子設計研究所がゲノム創薬支援情報システムで日本IBMと協業
DB2を採用、特別価格のハードウエアとセットで販売へ
2003.04.04−医薬分子設計研究所(略称=IMMD、本社・東京都文京区、板井昭子社長)は、独自開発したゲノム創薬支援情報システム「KeyMolnet」の販売に関して日本IBMと提携した。特別価格のIBM製ハードウエアおよびミドルウエア製品群をセットにしたパッケージとして提供していく。たん白質・生体内物質・遺伝子・疾患・医薬に関する情報をリンクさせ、相互に関連付けた情報を引き出すことができるのが特徴で、システム一式の価格は同時使用5クライアントの年間ライセンス料が3,000万円から。
KeyMolnetは、創薬ターゲットの探索や評価、たん白質や遺伝子の機能研究、医薬候補化合物のプロファイリング、医薬品の副作用情報の解析や予測、テーラーメード医療など、ポストゲノム時代のさまざまな研究活動に役立てることができる。
具体的には、任意のたん白質と遺伝子の間の関係や、特定の疾患とたん白質・遺伝子の関係、医薬とその薬効に関係するたん白質との関係などを、範囲を限ることなく検索・表示することが可能。さらに、マイクロアレイなどの多数のたん白質や遺伝子の変化を調べる実験データの解析にも応用でき、疾患や医薬品の副作用に関係があるとされている遺伝子・たん白質の関係を分子ネットワークに基づいて調べることが可能という。
今回、製品化に当たり、システムの基盤となるリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)としてIBMの「DB2」を採用した。これにIBMのIAサーバー「xシリーズ225」(Linuxモデル)を組み合わせて提供する。クライアントはWindowsをサポートしている。
なお、共同でのマーケティング活動の一環として製品発表セミナーを東京と大阪で開催する。詳細は以下のURL(http://www.immd.co.jp/event/index.html)を参照のこと。