ノーザンサイエンスがコムジェネックス製の反応情報DBを販売
化学合成の社内ノウハウを製品化、オンラインで検索可能
2004.12.27−ノーザンサイエンスコンサルティング(本社・北海道千歳市、村上剛社長)は、このほどハンガリーのコムジェネックス社(フェレンク・ダーバス社長)が開発した合成反応データベース(DB)「ComGenexリアクションデータベース」の国内販売権を取得した。インターネットベースのオンラインサービスとして検索できるDBで、100万件以上の反応情報を収録。年間使用料は400万円だが、来年3月までの契約分はキャンペーンとして365万円で提供する。
コムジェネックスは、化合物ライブラリーを提供する欧州の大手企業で、製薬会社からの受託合成も数多く請け負っており、化合物合成の技術レベルは世界でもトップクラスだという。
今回の反応DBは、社内での合成のために独自に構築して使用していたものを一般向けに改良した製品で、合成研究者の立場で使い勝手が考慮されており、セキュリティにも十分に配慮したサービスとなっている。
DBコンテンツは、29の反応クラス、73のサブクラス、415のプロトコルで、100万を超える反応が収録されている。とくに、プロトコルは実際にコムジェネックス社が合成した方法を詳細に載せており、文献に出ているような反応でも、同社のノウハウによって収率を高めたり簡易にできたりするように変更した実際的な内容となっている。これらのプロトコルはPDFファイルとしてダウンロードすることも可能。
データ件数は、この12月に63万件から100万件へと増加したばかりだが、来年以降も継続してコンテンツ拡大に力を入れる方針。ただし、DB使用料金は当分は値上げしない考えだという。