ノーザンサイエンスが薬物動態学の学習ソフトを発売

米TSRLから販売権、大学教育から企業内研修まで幅広く利用可能

 2005.02.02−ノーザンサイエンスコンサルティング(本社・北海道千歳市、村上剛社長)は、米TSRL(本社・ミシガン州、ゴードン・アミドン会長兼CEO)が開発した生物薬剤学学習ソフト「Modern Biopharmaceutics」(モダンバイオファーマシューティクス)の国内販売権を取得し、販売活動を開始した。薬物動態学や製剤学の基礎から応用までを体系立てて学ぶことができ、大学などの教材としてだけでなく、企業内研究者の研修目的でも利用することが可能。ソフト価格は、50ユーザーのネットワークライセンスで18万円。

 TSRLのアミドン会長は、ミシガン大学教授でもあり、薬物動態研究や製剤研究の世界的権威として知られている。今回のソフトは、もともとミシガン大学の大学院生の教育用に作成されたもので、現在の最新版はバージョン6になる。

 ソフトは、薬物動態や調剤についてわかりやすく解説しており、用語の定義や関連論文も収録。100を超える練習問題や、吸収などの簡単なシミュレーション機能も備えている。基礎から応用まで幅広くカバーしていることが特徴。

 現在は英語版とスペイン語版があるが、ノーザンサイエンスでは国内の大学の教官と連携し、日本語翻訳版の提供も計画している。

 また、2006年をめどに生物学的同等性試験や溶出性、膜透過性の評価機能、米食品医薬品局(FDA)申請の際に添付するBCS(バイオファーマシューティクス・クラスフィケーションシステム)クラス分け機能を搭載したプロフェッショナル版のリリースも予定されている。アミドン会長は、米シミュレーションズプラスのコンサルタントとしても働いており、このプロ版はシミュレーションズプラスが開発している薬物動態解析ソフトGastroPlusの補助ツールとしても利用できるということだ。

 価格は50ユーザーのネットワークライセンスで18万円と安価だが、企業向けにユーザー数の制限がないコーポレートライセンスや、逆に小規模に利用できる10ユーザーライセンス、シングルユーザーライセンスなどの提供も検討している。