マーズフラッグが検索エンジン市場に新規参入

検索結果のサイトイメージを一覧表示、見たいサイトが一目瞭然

 2005.03.10−マーズフラッグ(本社・東京都新宿区、武井信也社長)は9日、検索結果を画像で一覧表示できる新型検索エンジンサービス「MARS FLAG」をインターネット上で提供開始した。入力されたキーワードに関係したサイトをサムネール画像に変換してタイル表示してくれるため、そのサイトのイメージがひと目で把握でき、ネットサーフィンが一段と楽しくなるという。検索連動広告やショッピングサイトとの連携など、収益に結びつけるビジネスモデルを6月から順次展開していく。

 一目瞭然検索エンジンと題した「MARS FLAG」(http://www.marsflag.com)は、通常の検索エンジンが検索結果のサイトを文字でリスト表示するのに対し、サイトイメージを画像で一覧表示できることが最大の特徴。画像サイズは「自動/大/中/小」から選ぶことができ、アダルトなどの有害サイトをブロックする「セーフティ機能」をオン/オフさせることが可能。老若男女すべての人が安心して利用できるという。

 画像収集クローラーは、検索結果のサイトイメージを最適かつ高速に表示するために独自開発したもので、クロールしている範囲やサイト数は未公表だが、「現段階では専門用語に対するリーチはやや弱いかもしれない」(武井社長)。クロール対象サイトの更新状況を別途把握できるようになっており、タイミングとしては1日以内にクロール結果が反映されるようになっているという。

 また、検索結果の表示順位は、同社が5年前から提供しているオンラインブックマークサービス「マークエージェント」(http://www.markagent.com)から得られた統計情報を利用して、“人気度”を反映したスコアリングを行う人工知能(AI)応用技術を採用しており、「通常の検索エンジンとはテイストの異なる結果が出せるようにした」(同)。このマークエージェントには3万5,000人の会員がおり、数千万のブックマークが登録されている。多くの会員がブックマークしているサイトや、来訪者が急増しているサイトなどが“人気度”に関係してくるようだ。

 実際に検索してみると、画像が多く表示されるにもかかわらず、ページが開く速度はかなり速い。また、キーワードによっては、検索結果画面内に「ニュース検索」のボタンが出現し、キーワードに関連した最新ニュースを扱ったウェブページが画像表示される。このニュース検索は通常よりも高い頻度でクロールされているようで、記者発表会のデモンストレーション席上では、16秒前に更新されたページがヒットした。

 なお、発表会には、自分でブログを立ち上げるなどネット上でも活躍しているタレントの眞鍋かをりさんがゲストとして登場し、利用者第1号として「MARS FLAG」を体験した。「ウェブサイトは第一印象というか、デザインがとても重要だと思っている。これなら、最初に目でみて良さそうなサイトが選べるので、すごく楽しそうですね」などと感想を述べた。