2005年春季CCS特集:トムソンサイエンティフィック

7大コンテンツで創薬支援、ポータルサービスが好調

 2005.06.27−トムソンサイエンティフィックは、世界最大級の特許および学術文献サービスプロバイダーで、ISI、ダウエント、カレントドラッグス、IHIなどの豊富なコンテンツを誇っている。とくに、今年から新たに提供開始した「ThomsonPharma」(トムソンファーマ)は、創薬プロセスの全体を通じて利用できる情報サービスとして、早くも世界的な注目を集めている。契約者数は135社に達し、そのうちの2割が日本のユーザーだという。

 このサービスは、医薬に関する幅広い情報のワンストップポータルで、「薬物」、「特許」、「ニュース・文献」、「企業情報」、「創薬ターゲット」、「化学情報(化合物・反応)」、「遺伝子配列情報」−の7大コンテンツを相互にリンクしながら深く掘り下げて調べることができる。

 パーソナル化機能があり、化学系、生物系、臨床担当、ライセンス担当など職種に応じた画面カスタマイズが可能。ユーザー企業の社内ポータルと統合することも容易である。

 今後は、昨年末に買収したIHIのコンテンツ(特許フルテキストや法規制の情報など)も順次統合されるため、さらに有用性が増していくと期待される。単なる情報検索の道具ではなく、ワークフローの観点で機能強化を図りたいということだ。

 また、化学に的を絞った「トムソンケミストリー」といったサービスが可能かどうかも検討していきたいとしている。