CTCLSが米スターリムスの医薬・食品・化学向けLIMSを発売
短納期・低コストを実現、医薬品受託製造企業にまと
2005.07.06−CTCラボラトリーシステムズ(CTCLS)は4日、伊藤忠商事とともに米スターリムス社(本社・フロリダ州、アイザック・フリードマン社長)と販売代理店契約を締結し、医薬・食品・化学分野向けのLIMS(研究情報統合管理システム)である「STARLIMS」を販売開始したと発表した。豊富な業務・業種テンプレートがそろっており、一般的なLIMSに比べて導入期間を3分の1に短縮することができる。初年度に3件の受注、3年後に8億円の売り上げを見込んでいる。
STARLIMSは、医薬品・化学品・食品などの製造工程で実施される品質検査業務や、公衆衛生分野における各種分析業務で発生する大量のデータを効率的に管理するためのソフト。いろいろなメーカーの分析機器の出力データを一元管理し、分析業務における依頼処理、担当者割り当て、試験結果入力、計算処理、承認、分析レポート作成までの一連の業務全体の効率化を実現できる。
また、分析サンプル受け入れ時の作業負荷を軽減するバーコード連携機能や手順書などを保存するための文書管理機能、強力なデータ検索機能のほか、GMP(医薬品の製造に関するガイドライン)や21CFRパート11(電子記録・電子署名に関する規制)などの法令に対応するための監査証跡保存機能も備えている。
とくに、業務や業界ごとに豊富なテンプレートを用意していることに加え、カスタマイズ不要の柔軟なコンフィギュレーション機能を利用することで、短納期・低コストを実現。CTCLSでは、プロジェクトが長大になるという理由でLIMS導入に踏み切れなかった企業に対して、積極的に提案活動を進める計画である。4月からの改正薬事法により、医薬品の製販分離が可能となったため、受託製造を行うメーカーの品質管理への要求が高まってきているという背景がある。