FQSが液晶化合物DBシステムLiqCrystの最新版を発売

収録情報を拡大、ユーザー独自のデータ追加登録が可能

 2005.09.03−富士通九州システムエンジニアリング(FQS)は、独ハンブルグ大学のフォルクマル・フィル教授が開発した液晶化合物データベース(DB)システムの最新版「LiqCryst 4.6」を発売した。1995年からアップデートが続けられてきており、9万2,600個の液晶化合物情報を収録している。今回の最新版は、ユーザーが独自にデータを追加登録することが可能で、研究内容に合わせたDBの構築が実現できる。Windowsで動作し、価格は一般向けが155万円、教育機関向け90万円。年間100本の販売を見込んでいる。

 LiqCrystは、世界中の学術文献や特許情報から液晶化合物に関するデータを集めており、とくにサーモトロピック液晶はほぼすべてを網羅しているという。収録文献数は8万1,763件で、化合物情報は9万2,600件(前バージョンは9万900件)、プロパティー情報は29万件(同27万9,000件)に増えている。

 化学構造、物性値、文献情報などをキーにDB内を検索し、その結果を統計分析する機能も持っている。ユーザーが所有している個人データを個別登録・一括登録することにより、自分が注目している液晶化合物と既存液晶化合物データとの比較・分析を行うことが可能。

 また同社では、9月20日受注分までのキャンペーンも実施しており、一般向け124万円、教育機関向け72万円の特別価格で提供する。なお、ユーザーDB機能を外した通常版も用意されており、そちらの価格は一般向け135万円(キャンペーン価格108万円)、教育機関向け70万円(同56万円)となっている。