ヒューリンクスが結晶構造グラフィックソフト最新版
CrystalMaker 1.3を発売、クイックタイムムービーを手軽に作成
2006.01.28−ヒューリンクスは、英クリスタルメーカーが開発した結晶構造グラフィックソフト「CrystalMaker」Windows版の最新バージョン1.3を新発売した。複雑な結晶構造を簡単にモデリングし、写真品質のカラー画像を作成することができる。洗練されたユーザーインターフェースとそれにともなう使いやすさが特徴だが、今回の最新版ではムービー作成などの機能が追加されている。価格は12万8,000円(アカデミック8万8,000円)。
CrystalMakerは、もともとはマッキントッシュ専用ソフトで、MacOS X対応の最新版は昨年夏に発売されたバージョン7。Windows版は昨年4月からリリースされており、今回の1.3でマック版とほぼ同機能となった。販売は両方とも好調で、クロスアップグレードができる点がユーザーに喜ばれているという。マック版のユーザーがWindows版をほしい時は、アップグレード価格で購入することができる。
最新版の大きな特徴は、ムービー作成が可能になったこと。結晶モデルを作成し、回転の角度などを指定して自動的に動かし、その様子を録画することでクイックタイム形式のムービーファイルが生成される。パワーポイントに埋め込んでプレゼンテーションに利用したり、VRオブジェクトとしてホームページに貼り付けたりすることが容易に行える。
画像の中に日本語の注釈を入れるなど、学会発表や論文掲載用などの美麗な結晶画像を作成することに特化して使いやすさを追求したソフトとなっている。
結晶モデルは自分で組み立てることが基本だが、1万1,000種類の結晶構造を収録したデータライブラリーを無償でダウンロードすることができるので、それを利用することも可能。
なお、同社では、同様の結晶構造モデリングソフトとして米クリスタルソフトの「CrystalStudio」も販売しているが、こちらも最新バージョン8が新発売となっている。こちらにはデータベース機能があるため、自分のデータを登録して整理できることが特徴。最新版では、リボン表示などたん白質に対応したグラフィック機能が追加されている。