富士通九州システムエンジニアリングがADMEデータベース最新版
3万件以上のデータを収録、操作性も改善
2006.10.13−富士通九州システムエンジニアリング(FQS)は、オンラインで提供しているADME(吸収・分布・代謝・排出)データベース(DB)検索サービスのデータ量を増やし、「ADMEデータベース バージョン4」としてリリースした。薬物動態関連のたん白質・薬物の情報を3万件以上収録しており、新薬開発に利用することができる。料金は全データへのアクセスで年間157万5,000円。今後1年間に30件の契約を見込んでいる。
このDBは、チトクロームP450とトランスポーターたん白質、その他の薬物代謝酵素に関連する基質・阻害剤・誘導剤の情報を網羅したもの。今回は、それぞれ最新データが追加登録され、P450で1万7,259件、トランスポーターで1万1,259件、その他の酵素で2,033件となり、合計では3万551件と、世界でも最大級のDBとなった。その他の酵素ではフラビン含有モノオキシゲナーゼ(FMO)のデータが増えている。
また、薬物名をリストから選択できるようにしたり、P450の検索をしやすくするなど、操作性も改善した。利用者からの意見を吸い上げるためのメール通知機能も追加し、ユーザーニーズの反映をさらに迅速化していく考えだという。
なお、年間利用料金の詳細は、企業・国公立研究機関向けの同時使用1−10ライセンスで、ヒト薬物代謝酵素DB(P450とその他のたん白質)で105万円、同じくキネティックデータオプション付きが126万円、ヒトトランスポーターDBは52万5,000円、全DBパックで157万5,000円、同時使用11ライセンス以上の場合、ヒト薬物代謝酵素DBが157万5,000円、同キネティックデータオプション付きが189万円、ヒトトランスポーターDBは78万7,500円、全DBパックで210万円。教育機関向けは全DBパックのみで、1−10ライセンスが52万5,000円、11ライセンス以上は78万7,500円。料金はいずれもバージョン3と変更ない。