日立ソフトがバイオ情報の整理・管理から解析までの統合ツール

研究目的に応じた解析シナリオを作成、研究者間の情報共有促進も

 2006.12.02−日立ソフトは11月30日、バイオ研究者が多様な研究情報を効率良く管理できるようにする新しいソフトウエア「DNASIS ReportPad」(DNASISレポートパッド)を開発、12月6日から販売開始すると発表した。ウェブや実験などを通して集めた大量の情報を取り込み・整理して、自身の研究成果をまとめることに役立てることができる。研究者間での情報共有を促進するコミュニケーションツールとしての側面も持つ。出荷開始は来年3月。価格は45万円で、5年間で5,000本の販売を見込む。

 DNASISレポートパッドは、研究者が日常的に扱う情報の整理・管理・解析をサポートするツール。とくに、研究目的に合わせてさまざまな解析機能を手軽に利用できるようになることが特徴。ウェブ上で提供されている解析サービスやフリーソフトなどの解析機能を取り込んで、自分用の解析シナリオを作成することが可能。目的に合わせた解析手順をワークフロー化し、研究者同士で共有しあうことも容易に行える。

 解析の実行時には、ダイナミックヘルプやツールチップによって、解析機能やパラメーターに関するガイダンスが表示されるので、非常に使い易い。とくに、配列解析ソフトとして世界2万本以上の販売実績を持つ「DNASIS Pro」との統合が実現されている。

 また、解析結果にコメントや画像を貼り付けて記録するなど、実験ノートのように利用することも可能。こうした解析結果のほか、実験データや配列データにもラベルをつけることができ、データの整理・分類・再利用を強力に支援してくれるという。