ニイウスが東北大学金属材料研究所からスパコン受注
IBM BlueGene/Lの小型商用機、材料設計シミュレーションに活用
2006.12.09−ニイウスは、IBMの世界最速スーパーコンピューター「BlueGene/L」を小型商用化した「NIWS Gene/S Turbo」を東北大学金属材料研究所から受注した。720ギガFLOPS(毎秒7,200億回の浮動小数点演算)の性能を持つ空冷型で、材料設計シミュレーションに活用されるという。
東北大学金属材料研究所は、鉄鋼から金属全般、さらに非金属も含めた広い範囲の物質や材料を研究対象としており、物質・材料の学術研究・応用研究の世界的な拠点ともなっている。今回の導入機種は、材料設計専用のスーパーコンピューティングシステムのうち、全体の処理効率を向上させるアプリケーションサーバーとして利用されていく。
この「NIWS Gene/S Turbo」は、ニイウスがIBMからOEM供給を受けている製品で、BlueGene/Lを商用に使いやすくした小型システム。今回受注した構成は、9Uサイズのラックマウント型で、128ノードが高密度に搭載されている。コンパクトで空冷であることから、通常のオフィス環境に設置することが可能。
ニイウスは、ハイパフォーマンスコンピューティング分野で日本IBMと協力関係にある。