マイクロソフトがVistaおよび2007オフィスのパッケージ製品構成を決定
それぞれ4種類のエディションを用意、価格はほぼ据え置き
2006.10.27−マイクロソフトは26日、来年1月発売予定のWindowsVistaおよび2007オフィスのパッケージラインアップと販売価格、また年末商戦での買い控えを防ぐために展開するアップグレードキャンペーンについて発表した。商品構成が一部変わるが、現行のWindowsXPおよびオフィス2003とほぼ同等の価格となっている。日本法人のウィンドウズ本部長であるジェイ・ジェイミソン氏は、「先日のWPC Tokyoでも、8割以上の来場者が好意的な反応をしてくれており、自信を深めている。今回の最新版で新しいプレミアム体験をユーザーに提供したい」と述べた。
WindowsVistaでは、「ホームベーシック」、「ホームプレミアム」、「ビジネス」、「アルティメット」の4種類のエディションがパッケージ製品として発売される。
XPホームの後継としてのエントリー版が「Vistaホームベーシック」(参考価格2万5,800円、アップグレード1万3,800円)で、Vista特有の新GUIである“Aero”や、デジタルコンテンツを楽しむための“メディアセンター”は利用することができない。
ジェイミソン本部長によると、「Vistaのプレミアム体験とは第1にAero、第2にメディアセンター」であり、Vistaらしさを十分に味わうには「Vistaホームプレミアム」(同2万9,800円、アップグレード1万9,800円)が最低ラインとなる。また、「Vistaビジネス」(同3万7,800円、アップグレード2万5,800円)はネットワークやセキュリティ機能を強化したエディションで、リテール市場ではこれが主力になるとしている。
「Vistaアルティメット」(同4万8,800円、アップグレード3万1,800円)は、Vistaの全機能を搭載したホーム/ビジネス共用の最上位エディションとなる。ただ、ホームベーシックとホームプレミアムの違いを除き、各エディション間の機能比較は現時点でまだはっきりと公表されていない。−追記:マイクロソフトのサイト内に情報を発見しました。こちら。
自作ユーザー向けなどにマザーボードやハードディスクとセット販売されるDSP版(デリバリーサービスパートナー版)についても、XPと同様の扱いで用意される模様。OSのアクティベートやパーツの換装などでの手続きもXPに準じたものにするという。
一方、2007オフィスも4つのエディションが用意される。ワード/エクセル/アウトルックをセットにした「オフィスパーソナル2007」(同4万4,800円、アップグレード2万1,800円)、これにパワーポイントを加えた「オフィススタンダード2007」(同5万2,800円、アップグレード2万8,000円)、さらにアクセスとパブリッシャーを加えたリテール向け主力エディション「オフィスプロフェッショナル2007」(同5万9,800円、アップグレード3万7,800円)、グルーブ/ワンノート/インフォパス/インターコネクトを追加したフルスイートの「オフィスアルティメット2007」(同8万4,800円、アップグレード6万7,800円)−となっている。
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同社が26日から開始した「今なら、どちらも安心アップグレードプログラム」は、今年の冬モデルパソコンで、「WindowsVistaケーパブル」か「WindowsVistaプレミアムレディ」かのロゴが付されている商品が対象になる。Vistaおよび2007オフィスの発売前にパソコンを購入しても、優待価格でのバージョンアップを保証するというもの。費用や条件はパソコンメーカーによって若干の相違がある。
ただ、「ケーパブル」扱いの機種では、メモリーやグラフィック能力の関係で「Vistaホームベーシック」しか動作させられない。それ以上のエディションを使いたければ、「プレミアムレディ」マシンを選択する必要がある。これには、現時点で11社/82モデルが該当している。
アプリケーションや周辺機器に対しても、Vista対応の認定製品ロゴが用意されており、「今回の年末商戦で、ぜひ安心して新しいパソコン、周辺機器、ソフトを購入してほしい」(ジェイミソン本部長)と熱く訴えた。