2007年秋CCS特集:シミックス・テクノロジーズ・ジャパン
10月から合併・新体制発足、統合的な研究環境を実現
2007.11.26−シミックス・テクノロジーズ・ジャパンは、高度に統合化された研究環境を実現する包括的なソリューションを擁し、国内の大手システムインテグレーターとのパートナー戦略も含めて、高いレベルのサービスを提供していく。
同社は、ハイスループット実験技術のパイオニアであるシミックスと、ケムインフォマティクスの最大手であるMDLが合併して、この10月から新体制がスタートしたばかり。新生シミックスは、豊富なワークフローに基づいて実験自動化を実現する「Symyxツールズ」、高度な受託研究サービスを提供する「Symyxコラボレーションズ」、そしてMDLとの統合で強化された「Symyxソフトウエア」−の3事業が柱となる。
今回、日本市場においてもこれらがバランス良く展開されることになる。このため、ユーザーが抱えている課題に対する提案力・問題解決能力は以前とは格段に向上したということだ。
とくに、CCSとの関連で注目される電子実験ノートブックに関しては、早くも製品体系が統合された。「Symyxノートブック」の商品名のもとに、有機合成だけでなく、プロセス化学や製剤分野など、それぞれの研究部門の業務に合わせた製品が揃っている。具体的には、基本構成のユニバーサルノートブック、有機合成部門向けのディスカバリーノートブック、さらにプロセスノートブック、アナリティカルノートブック、フォーミュレーションノートブックがあり、さらに生物部門向けも計画されている。
また、MDLの統合化学情報管理のプラットホームである「Isentris」は、あらためて「SymyxIsentris」として製品ラインが再構成された。今秋すでに最新バージョン3.0がリリースされており、旧製品の「ISIS」から移行する用意は完全に整っているという。
MDL時代の豊富なデータベース、コンテンツ群も引き継いでおり、今後統合によるさらなるシナジーが期待される。