ソースネクストがUSBメモリーでパソコンソフトを供給

年内に30タイトル揃える、インストール時間も短縮

 2008.08.29−ソースネクストは27日、パソコンソフトを販売する際の媒体として、従来のCD-ROMに代わってUSBメモリーを採用すると発表した。「Uメモ」シリーズの名称で、まず9月5日に主力タイトル7製品を発売する。使用しているのは1ギガバイトのUSBメモリーで、媒体のコストは高くなるが、販売価格は現行のCD-ROM版と同等に抑える。初年度100万本の販売を見込む。同社では、ウルトラモバイルPCなど、光学ドライブを搭載していないパソコンが人気になっていることなどを理由に、将来的にはUSBメモリーでのソフト供給が主流になると判断。業界を先取りして全面転換を視野に入れることにした。

 Uメモシリーズは、9月5日に7タイトル、10月3日に13タイトルが予定されているほか、さらに年内に10タイトルを投入するとしている。松田憲幸社長によると、大手量販店からは7対3の割合でUSB版の発注を受けているとしており、予想以上に媒体の転換が速いかもしれないという見通しを示した。

 同社によると、光学ドライブ未搭載のパソコンのユーザーはソフトを購入する割合が少ないという調査結果がある。また光学ドライブなしのノートパソコンが、2013年にはノート型全体の25%に達するという調査もあるという。これに対し、USBポートを備えていないパソコンはいまや皆無。そのうえ、ソフトのインストールもCD-ROMに比べて大幅に高速で、うるさい駆動音がせず、インストール後にメモリーとして使用できるなど、USBメモリー版には弱点がまったく見当たらないとしている。

 具体的に、Uメモシリーズの第1弾は「ウイルスセキュリティZERO」(4,980円)、「筆王ZERO」(4,980円)、「携快電話ZERO」(4,980円)、「ホームページZERO」(9,800円)、「驚速XP版」(3,970円)、驚速Vista版」(3,970円)、「いきなりPDF Platinum 特別版」(3,970円)の7タイトル。すべて、CD-ROM版と同じ価格。

 第2弾の13タイトルも3,970円から9,850円までの高価格製品となるが、同社の代名詞でもある「1,980円」シリーズのタイトルがどの時点で市場投入されるかが注目される。